模様に触れて
メロディを奏でるカード
スマホの上にカードを重ねて、模様に触れると音と光が広がる不思議なカード。触れるにつれてさまざまな表情の音と光が現れ、ホリデーシーズンのムードが盛り上がります。まるで楽器を演奏しているかのような体験をデザインしました。
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アナログとデジタルの融合で、新しい体験を
触れると温かな質感が得られる紙と、驚きやワクワクが起きるスマホ。私たちが普段別々に接している両者の良さを組み合わせたプロダクトです。これを私たちは「kanaderu」と名付けました。
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触り続けたくなる、意匠を凝らした冬の模様
ホリデーシーズンを思わせる見た目、美しい透け感のある模様、思わず触れたくなる凹凸感のある手触り。これらを表現するために、雪の結晶をモチーフにしたカードで意匠の検討と試作を重ねました。用紙には柔らかく起毛したような質感を持つパチカを採用。模様に加熱型押し加工を施すことで透明になり、氷のような質感が生まれるユニークなカードに仕上げました。協力印刷会社と綿密な打ち合わせを重ね、限りなく透明に近い模様を実現しました。
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贈り物を大切に包むような台紙
大切な贈り物を包むように、切り込みを入れた厚みのある台紙にカードをセットしました。新しいおもちゃを開封する楽しさも表現しています。台紙からカードを取り外すと、「kanaderu」の招待状のようなQRコードが登場します。
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触れ続けると、出会えるメロディ
スマホの上に重ねたカードの模様に触れ続けると、少しずつ音が重なっていき次第に演奏が盛り上がります。光の色も、音が重なるに従って鮮やかに変化します。心のままに、ずっと奏でていたくなる体験をお届けしました。
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回し方によって、表情を変える音
六角形を押すと、やさしくて心地よい起動音が。「kanaderu」の世界へ入ったことを表現しました。より長く、より多くのメロディを奏でてもらえるよう、円を描くような動作を採用。音楽は、回し続けると音が盛り上がって楽しい気持ちになることをイメージして制作しました。回転の方向を変えると音色が変化したり、半周ごとにアクセントとなる音が鳴ったりするなど、違った雰囲気を楽しめるようにしました。
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制約を乗り越える技術の工夫
指で円を描くほどメロディが増えていく体験。実際には、「円を描いている」ことを読み取って反応しているわけではありません。六角形の穴で押さえた点を基準にして、画面を左右2つの領域に分割。もう一方の指の上下の動きだけを読み取り、時計回りか逆回りかを判定しています。この仕様により、「回し続けている」と感じる体験を実現しました。
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メロディをコレクションする
雪の結晶のバッジの色と回り方で、そのときに奏でたメロディが視覚的に分かるように実績画面を用意。説明的な画面になりすぎないよう、ゲーム性を取り入れて何度も情報の足し引きを繰り返しました。奏でているときだけでなく、奏で終えたときにも体験を。フェンリルとしての姿勢で、「kanaderu」のデザインを追求しました。
2022年
挨拶状
- カード
- グラフィック
- ウェブコンテンツ
ディレクション | 佐々木 史昭 |
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デザイン(カード) | 佐々木 史昭 |
デザイン(ウェブコンテンツ) | 齋藤 紅音 |
BGM | 北田 雅 |
開発 | 松野 紘明 |
テスト | 涌嶋 皇心 岡田 はじめ |
サポート | 勢井 真美 髙岡 尚司 せと はるか 真谷 勇史 永井 克拓 河野 正樹 |
フェンリルデザイン
- 画面を「吹く」非日常の楽しさ
年末のざわめきをふき飛ばす体験 - デザインと技術を
形にした2種類のカレー - ワクワクする体験と
ハッとする瞬間が
詰まったカード - 模様に触れて
メロディを奏でるカード - ひとで楽しみ、ひとと楽しむ
アイスブレイクカード - 「防災」という観点で
ハピネスに寄り添うノベルティ - 使いやすい
オフィスサイン - アニメーションが
六角形の窓を
優しく灯すカード - 工芸的なデザインの
役員名刺 - 幻想的な世界へ導く
光と音で彩るカード - 資源を大切に使った
エコなバッグ - 名札としての社員証
- アナログに意味性がある名刺
- 楽しい冬の体験を
届けるカード - カレーのための
パッケージ - スタッフの声で構成した
パンフレット - 日本各地から
集めたボトルウォーター - ブランドの姿勢を現した
フレグランス - チョコレートを飾る
パッケージ - 星のオブジェが
現れるカード - 瞬時に組み立つ
VRゴーグル - 引き出すと絵が現れるカード
- 浮かぶキャラメルのパッケージ
- ホログラムの
水面を泳ぐ金魚 - 浮くパネルを
俯瞰する展示 - 3枚つづりの
ステッカー - 水差しで絵を注ぎ入れる
万華鏡 - 紙の図案が
動き出すカード - 近づく人に
反応する展示 - 画廊のようなスタジオ
- 継ぎ目のない
大テーブル