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日々のオフィスワークのあり方をビル就業者と共にアップデートできるアプリ
「TOKYO TORCH App for 常盤橋タワー」は同ビルの就業者専用アプリです。
非接触のモバイル入館証から食堂の予約/注文/決済、会議室の予約、コーヒーのデリバリー、さらにはビル周辺の天気予報の表示まで、多くの便利な機能をオフィスで働くユーザーに提供します。
三菱地所様は、オフィスワークのあり方が変化する時代に、提供するサービスを柔軟に拡張でき、ビル施設や提供サービスが異なっても最適なユーザー体験をタイムリーに届けられる基盤を求めていました。フェンリルは三菱地所様と一体となって、ただアプリを開発するだけではなく、国内ではまだ事例の少ないオフィスワーカー向けアプリのプラットフォーム化に取り組みました。
三菱地所様の他施設にもアプリを横展開することを考慮し、可用性の高い設計と意匠を採用。ユーザーと共にオフィスワークをアップデートできるアプリを目指しました。
POINTミニプログラム−アップデートを可能にするためのアプローチ−
将来的には常盤橋タワー以外のオフィスビルや他施設にも横展開したいという要望を踏まえ、新たにコンテンツをミニプログラムとして配信する基盤を自社開発して導入しました。
配信基盤のインフラにはクラウド環境の AWS を採用し、SPA + コンテナサービスを活用することで、プラットフォームの拡張性と可用性を確保。長期間の安定稼働を可能にし、将来のサービス拡張にも柔軟に対応します。
この配信基盤の導入により、ユーザーニーズに応じたコンテンツ(ミニプログラム)を提供できるようになります。三菱地所様の ICT サービスの基盤として、長期間にわたってシステムを運用できるだけでなく、アプリのユーザーに提供するサービスのアップデートまで可能にしたのです。
また、常盤橋タワーアプリの管理画面上でコンテンツ制御(ミニプログラムの追加/更新/削除)ができるほか、将来的にアプリが追加されたときには複数一括管理もできるなど、通常のアプリ運用の枠を超えた拡張性を備えています。
POINTさまざまな年代のユーザーを考慮した設計とレイアウト
ビルで働くオフィスワーカー向けのアプリのため、さまざまな年代のユーザーがいると想定されます。そこで、認知負荷がかからないようにシンプルなレイアウトを心掛け、コンテンツを絞り込んでも画面表示を過密にしない、情報設計やレイアウトを複雑にしないといった点に配慮してデザインしました。
多様なユーザーがいる、他のビルへも展開するという前提に立ち、意匠の方向性を一部のユーザーの嗜好に限定したり、ビルの独自性を出したりせず、誰もが親しみを持って使いやすい汎用的なデザインにしています。
エンジニアの声
ネイティブ + ウェブ の融合をどう実現するか
通常の開発案件とも異なり、アプリ開発とウェブ開発を同時に進めなければならず、お互いの実装範囲や将来的な拡張性も十分に考慮する必要があり、これまでにない設計面の難しさがありました。マルチプラットフォームで利用されるアプリのため、いずれの環境でもユーザーに同じ UX を提供する実装に注力しました。
また、直接見えないところでも長期運用を見据えて、機能ごとにバージョンアップやメンテナンスができる API を設計したり、API からの返却値によって新規機能の追加/削除ができる仕組みを構築したりと、運用面にも配慮しています。
デザイナーの声
日常業務で使うツールながらも、親しみを感じさせるデザインに
日常業務で利用されるアプリなので、ユーザーがスムーズに操作して欲しい情報を取得できるよう、情報閲覧の妨げになりかねない過剰な装飾やアニメーションを控えました。
ただし、無味乾燥な業務ツールにならないよう、明るいポイントカラーを使用することで、親しみやすさを感じてもらえるように考慮しました。
TOKYO TORCH の発展とともにこのアプリもアップデートして、ビルで働く方々にとってなくてはならないツールに育てたいと考えています。