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フェンリルは、あらゆる問題解決の
プロフェッショナルです。
クライアントとの共創でアプリを全面リニューアル
ライフ公式アプリは、ライフのチラシやクーポン、ポイントカードなどを利用できるアプリです。
地域に根差した店舗展開を続けているライフは、顧客と従業員双方の満足度向上を目指したデジタル化戦略に注力しています。
既存アプリの使い勝手をより良くするという取り組みも、その戦略の一環です。市場のニーズに合わせて機能を拡張できるアプリに作り直すべく、今回のリニューアルがスタートしました。
フェンリルはバックエンドを中心とした開発のほか、アプリやリーフレット、ランディングページなどのデザインに携わっています。
今後は、買い物行動のデータを活用して一人一人に最適なOne to One情報を拡張するなど、さらに便利で快適に使えるアプリを目指してアップデートを続ける予定です。
ワークショップを開催してアプリの価値を決定
今回のプロジェクトではコミュニケーションを取ることを意識し、ライフと対面での打ち合わせを重ねていました。
その中で、新しく追加する機能の方向性について悩んでいるとの相談を受け、ワークショップを実施。双方のチーム全員でアプリの価値を洗い出し、それらをユーザーの利用シーンに合わせてまとめました。
その結果、アプリの提供価値を「買い物に失敗しない価値」と「時間短縮できる価値」に決定。
機能ありきではなく、ユーザーへの提供価値から機能を検討し開発に取り組むことができ、App Storeにおけるアプリの評価の向上にもつながっています。
エンジニアの声
Amazon RDS リードレプリカを使用したデータベースの負荷低減
蓄積されたユーザー情報など、扱うデータ量が多くなることが見込まれていました。そのため、データ量が増えてもアプリの動作に影響が出ないよう、データベースの負荷をなるべく減らす必要がありました。
負荷低減を目指して利用したのが、Amazon RDS リードレプリカです。Amazon RDS リードレプリカはデータの読み書きが可能なマスターデータベースとは別に読み取り専用のデータベースを設置する仕組みです。
書き込みが不要な処理ではリードレプリカを使用し、書き込み処理が発生する場合のみマスターデータベースを使用します。このように使い分けることで、マスターデータベースへ負荷が集中しないようにしています。
その結果、大量データを読み取るバッチ処理が稼働している間でも、アプリを快適に利用できる環境を実現することができました。
安定した開発管理体制を目指して
今回のプロジェクトのiOS開発では、新しいフレームワークのSwift UIとTCAを使用しました。
Swift UIは画面のプレビューを簡単に確認することができる技術で、TCAは各機能の処理の流れや変更を確認することができる技術です。
これらを使用することにより、画面数が多いアプリでありながらも、チーム内でお互いの実装状況を確認・共有しながら安定して開発することができました。
また、機能ごとに流れを確認できるため、新機能追加やメンテナンスなどにも対応しやすく、今後を見据えたアーキテクチャにしています。
ディレクターの声
ユーザー視点を意識した構成と、身近に感じられる仕組みづくり
フルリニューアルのプロジェクトだったため、ワークショップなどを通してユーザーターゲット選定からコンセプトをすり合わせました。
コンセプトに合わせて各機能ごとに表示する情報を整理し、ユーザーが欲しい情報を見つけやすい構成を目指しました。
また、毎日1つずつスタンプがたまるスタンプラリー機能を実装。ユーザーの日常の一部として、アプリをより身近に感じてもらえるようにしています。
ランディングページや印刷物のデザインも
開発を進める中で、アプリのデザインに合わせてプロモーションツールのデザインも担当してほしいとの要望を受け、ランディングページやポスター、チラシ、リーフレットもデザインしました。
ユーザーに分かりやすいものになるよう、クライアントと内容を詰めながらテイストや世界観を統一し、アプリだけにとどまらないデザインパートナーとしての役割を果たすことができました。
デザイナーの声
お客さまに寄り添った優しい情報設計
日々の買い物で使えば使うほど生活になじむアプリを目指しました。
利用可能ポイントや今月の失効ポイント、電子マネー残高をホーム画面の最上部に表示して、知りたい情報がすぐ目に入るようにしています。
また、購買情報に基づいて表示するクーポンを変えたり、登録店舗の最新情報を発信するなど、最適な情報を提供できる仕組みを取り入れました。
ライフの世界観を生かしたデザイン
ライフのシンボルマークであるクローバーをイメージした柔らかいカラーと形状を採用しています。
メインカラーはコーポレートカラーである緑をベースとして目に優しい印象になるよう調整し、サブカラーは新鮮で活気のある印象を与えるオレンジを使用しています。
タップできる場所に使用するカラー、注目を集めたいときに使用するカラーなど、カラーごとにルールを設けることで、ユーザーが直感的に操作できる仕様にしています。
情報量が多くても余白にメリハリを持たせることで、まとまりがあって見やすくなるように工夫しました。
会計時の煩わしさを軽減して楽しい体験に
リニューアル前のアプリでは、クーポンの数だけバーコードをスキャンする必要があり、お客さまもレジのスタッフも煩わしさを感じていました。
リニューアル後は、使いたいクーポンをあらかじめアプリでセットしておき、支払い画面でバーコードを一度スキャンするだけで全てのクーポンを使える仕組みに変更。会計スピードが向上し、顧客体験の改善とスタッフの負担軽減が同時に実現しました。