自分のスタイルで楽しめる、テレビの新しいプラットフォーム

「TVer（ティーバー）」は国内最大級の無料動画配信サービスです。
パソコン、スマートフォン・タブレット、テレビアプリなどさまざまなデバイスで、民放各局が制作した安心・安全なコンテンツを完全無料で視聴することができます。
TVer様のPMチームや開発チームのもとで、フェンリルはアプリ（iOS/Android）とウェブサイトを担当。企画、デザイン、開発に携わりました。
TVer様と共同で、よりユーザーが楽しめるよう大幅にリニューアルしました。

調査／企画

ユーザー価値とビジネス価値を最大化するために

ビジネス的な視点だけではなく、ユーザーのニーズも把握するために、TVerアプリのユーザーと対面で会い、番組やサービスとの関わり方についてインタビューしました。
その結果から、番組視聴に関する価値観、見たい番組の探し方、視聴スタイルなどを分析。ターゲットユーザーの選定や、コンセプトの検討に活用しました。
また、コンセプト策定や機能検討の後にはユーザー評価も実施。プロトタイプを用いて、ユーザーの受容性やユーザビリティを検証しました。
調査と検証のプロセスを踏まえることで、企画の確からしさを向上させました。

リニューアルの指針となるサービスコンセプトを策定

TVer様とワークショップを開催し、リニューアルの指針となるコンセプトを検討しました。
基にしたのはユーザーの利用状況や価値観といったインタビューの分析結果やサービスのKPIなどの情報で、理想的な体験のアイデアがたくさん飛び出しました。
フェンリルは「テレビの楽しみ方が広がるサービス」というコンセプトをご提案。リニューアルに向けて、UIデザインや新機能を検討するための基盤を固めることができました。

開発

TVerでの楽しみ方が広がる、2つの新機能

今回のリニューアルで、「リアルタイム配信」「ログイン機能」という2つの新機能を追加しました。
リアルタイム配信は、ゴールデン・プライムタイムを中心に、民放５系列で放送されているテレビ番組をパソコン、スマートフォン・タブレットでも同時に視聴できる機能です。
ログイン機能によって、複数の端末で視聴状況やマイページの内容を同期することが可能になりました。旧仕様ではブラウザ側にユーザーデータを保存する構造でしたが、今回のリニューアルによって、サーバー側にデータを保存することができる構造へと切り替えました。
スムーズに切り替えられるよう、旧仕様と互換性を維持したアーキテクチャにしています。

効率向上と安定したリリースを目指した開発体制

今回のプロジェクトは、「CI/CD」環境下で、複数の開発チームが参加し開発しました。
CI/CDとは、各プロセスに自動化を導入し、ソフトウェアの変更を常にテストすることで、本番環境にリリース可能な状態を構築する手法です。この環境を構築することで、開発効率の向上と、安定したリリースフローを実現しました。
今後もTVer様とのエンハンス開発を継続し、リリースの後もより良いサービスを提供します。

デザイン

TVerらしさを生かしながら利用シーンに合わせたデザインに

TVerアプリはさまざまなOSやデバイスに対応しています。それぞれの端末に合わせた操作感やボタンサイズ、サムネイルサイズ、フォントサイズなど、UIデザインの細部に至るまで検討しました。
また、TVer様のイメージである「青と白」のカラーを生かしながら、動画再生画面の周りには濃紺を採用し、アプリ内で使用している白の明度を落とすなど、長時間デバイスの画面を見るユーザーにとって心地よいデザインを目指しました。

将来像を共有し、改善案を提案

エンハンス開発を行うにあたりTVer様と中長期的なゴールを共有することで、ユーザーにとってより良いデザインを提案できていると考えています。TVer様と常に問題を共有し、改善を目指すデザイン案を提供しています。
着眼大局でTVer様と一緒にデザイン案を考えることができ、軸のブレないデザインを提案することができていると考えています。